トランスを使う調光器

トライアックの先にトランスを使うとトライアックに大電流が流れトライアックが壊れます。
原因は、トランスにはほんの1Vに満たない直流電圧が流れるだけで磁束が飽和し
トランスがトランスで無くなってしまう事にあります。トライアックのような電子制御を
行うと、正・負で完全な対称とならない為、に磁束飽和を起こし、トランスが空心コイル
と同じ状態になり大電流が流れてしまうわけです。

 

弊社では対策として、トライアックではなくFETを使う方式を使っております。
FETを使うと電圧波形が

となり、電圧ピークの期間を抜いたような波形となります。
このような電圧をトランスにかけると、励磁電流がもっとも少ない時に電圧がオフとなる為
負荷側に内部の励磁電流が抜けてしまう効果があり、磁束飽和を予防出来ます。

ただし、完全にオンにするとその効果が無くなってしまう為に完全にオンに出来ないという欠点は
ありますが、電子制御によりその時間を限りなく短くする技術があります。